痩せるために「脂質」を抜くのはやめなさい

脂質
健康的で美しい体をつくるために必要な3要素は「空気」「水」「栄養」です。これらのうち、どれが欠けても潤いのある引き締まった体を手に入れることはできません。とくに、起きて活動している間は「栄養」を意識することが大切です。「ダイエット中だから控えるべきだろう」と思い込み、自主規制をかけて、思いがけず不足してしまう栄養素があります。

それは「脂質」です。「ダイエット中の食事は油抜きが基本」という間違った常識が広がっていますが、これは完全な誤解。私たちの体は、8パーセントが水、8パーセントがタンパク質、残りの8パーセントは脂質でできています。脂質は、細胞膜や一部ホルモンの原料として必要不可欠な栄養素なのです。また、脳はその構造上、固形部分のほとんどが脂質でできています。

脂質が悪者扱いされるのは、カロリーの高さだけでなく、エネルギーを効率よく貯めておくことができるという特徴にあります。

原始時代、寒さの厳しい季節や飢饉を生き抜くことができたのは、脂肪を体に貯めておける人だったといわれています。脂肪細胞に蓄えられた脂肪は1短あたり7200キロカロリーを貯蔵できるため、たくさん脂肪を持っている人ほど、エネルギーが豊富だったのです。それが、飽食の時代になった今、その能力が肥満やメタボリック症候群として私たちを苦しめることになったのは皮肉というべきでしょう。

脂質を効率よく摂取し、無駄なく活用するためにできること、それは食べ方に注意することです。

まず、ダイエット中なら避けたいこととして、「酸化した古い油(過酸化脂質)をとらない」ということが挙げられます。酸化した古い油は、その強い酸化力で、私たちの細胞を傷めるからです。一度使った油は使い回さないようにしましょう。さらに、大きくて割安感のある油を買うのではなく、小さな容器のものを買って、開封したら早めに使い切る、というのも油を酸化させない工夫のひとつです。外食の場合は、つねに新しい油を使っているとは限らないため、一緒に何を食べるかが重要です。具体的には、「なるべく多種類の野菜と果物を丸ごとたべる」「生魚を食べる」「脂排泄のためのレシチンをとるためにたくさんの大豆を食べる」といったことが、古い油ブロック対策として考えられます。「やみくもに油を敬遠するのではなく、正しい知識を身につければ、ダイエット中でもおいしくて満足感のある食事ができることを覚えておいてください。そして、油の種類と選び方を理解すれば鬼に金棒ですから、簡単にご説明しておきます。

常温で固まっている油は飽和脂肪酸。これは極力少なくしましょう。しっかりとるべき油は、常温で液体の不飽和脂肪酸。種類と理想の食べ方は次の通りです。

【不飽和脂肪酸の種類】オメガ9脂肪酸(オレイン酸):代表はオリーブオイル
オメガ6脂肪酸(リノール酸):一般に多用される穀物・種子油オメガ3脂肪酸(リノレン酸):魚の油【不飽和脂肪酸のとり方】オメガ9(オレイン酸)で1日の油の半分以上~元%をとる
残りの油はオメガ6(リノール酸):オメガ3(リノレン酸=4:1でとる私たちが気の向くままに食べる料理では、このバランスが8:1くらいです。毎日の栄養をしっかりとるためにもサプリメントを活用するのもよい方法です。